セララ錠50mg
作用と効果
血圧上昇や心臓および血管の線維化、心肥大、心室性不整脈に関与しているとされるアルドステロンの受容体への結合を阻害することにより降圧作用や抗心不全作用を示します。
通常、高血圧症または慢性心不全(アンジオテンシン変換酵素阻害薬またはアンジオテンシンII受容体拮抗薬、β遮断薬、利尿薬などの基礎治療を受けている場合)の治療に用いられます。
使用上の注意
以前に薬や食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある。高カリウム血症、微量アルブミン尿または蛋白尿を伴う糖尿病、腎機能障害、肝機能障害がある。
妊娠または授乳中
他に薬などを使っている(お互いに作用を強めたり、弱めたりする可能性もありますので、他に使用中の一般用医薬品や食品も含めて注意してください)。
用法・用量
高血圧症:通常、成人は1回1錠(主成分として50mg)を1日1回より始め、効果が不十分な場合は2錠(100mg)まで増量されます。ただし、この薬の代謝を抑制する他の薬を一緒に飲む場合は、1回25mgを1日1回を超えないで服用します。
慢性心不全:通常、成人は1回主成分として25mgを1日1回より始め、血清カリウム値、状態に応じて、服用開始から4週間以降を目安に1回50mgを1日1回へ増量されます。ただし、中等度の腎機能障害では、1回25mgを1日おきに1日1回から始め、最大用量は1回25mgを1日1回までですが、血清カリウム値、状態に応じて適宜減量または中断されます。また、この薬の代謝を抑制する他の薬を一緒に飲む場合は、1回25mgを1日1回を超えないで服用します。
本剤は1錠中に主成分50mgを含有します。いずれの場合も、必ず指示された服用方法に従ってください。
飲み忘れた場合は、1日以内に気がついた場合であれば、気がついた時点で1回分を飲んでください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
誤って多く飲んだ場合は医師または薬剤師に相談してください。
医師の指示なしに、自分の判断で飲むのを止めないでください。
副作用
主な副作用として、頭痛、めまい、吐き気、疲労、低血圧、腎機能障害、消化不良、筋けいれんなどが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれに下記のような症状があらわれ、[ ]内に示した副作用の初期症状である可能性があります。
このような場合には、使用をやめて、すぐに医師の診療を受けてください。
・手足や唇のしびれ、筋力の減退、手足の麻痺 [高カリウム血症]
以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。
保管方法
乳幼児、小児の手の届かないところで、直射日光、高温、湿気を避けて保管してください。
薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。
飲み合わせなど併用禁忌・注意の処方薬
併用禁忌:一緒に服用してはいけない薬の組合せ
併用注意:一緒に服用することは可能ですが、その際に注意をする必要がある組合せ