クレメジン細粒分包2g(慢性腎不全用剤)
1. 消化管潰瘍,食道静脈瘤を有する患者〔固体のまま消化管を通過するので,患部を刺激するおそれがある.〕
2. 便秘を起こしやすい患者〔便秘を増悪するおそれがあり,また基礎疾患に肝障害を有する患者では血中アンモニア値の上昇があらわれることがある.〕
重要な基本的注意
1. 進行性の慢性腎不全と診断された保存療法期の患者を対象とすること. 本剤適用の前には血清クレアチニンの上昇により進行性の慢性腎不全であることを確認した上で,適用を考慮すること.
2. 透析導入の遅延に関しては,本剤適用前の血清クレアチニン(S-Cr)の上昇の割合が中等度以上(1ヵ月当りの1/S-Crの変化が0.01dL/mg以上)であることを確認した上で,本剤の適用を考慮すること.これに相当する血清クレアチニン値の変化の目安は下表のとおりである(表1).
3. 本剤服用中においては,血清クレアチニン及び尿毒症症状の変化等の経過を適宜観察し,投与開始6ヵ月を目標に投与継続の適否を検討する.改善が見られない場合には,中止又は他の療法を考慮する等の適切な処置を行うこと.
4. 本剤服用中において改善が望めない状態に至った時は,透析療法導入等の適切な処置を行うこと.
5. 他剤を併用する場合,本剤は吸着剤であることを考慮し,本剤との同時服用は避けること.
6. ビタミンやホルモン等の生体内における恒常性については,これまでに特記すべき異常は認められていないが,本剤は吸着剤であることを考慮して,特に長期投与の際には,全身状態等に注意すること.
2022年06月20日 13:28